『子どもの頃の記憶は当てにならない?』(ナショナルジオグラフィック),
心的ストレスの負荷が重い場合は特に鮮明に記憶に残るという説もあるが、これも心理学研究の観点から見れば誤りだという。「いくら重大なストレスでも、子どもの脳に記憶がその後も残り続けるとは限らない」。
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ハウ氏は今回の研究で、人の記憶が日常の中で固定化し、変わらないまま残る、という解釈は間違いと総括。しかし裁判の場では、目撃証言の信憑性を示す根拠としてまかり通っているのが現状だ。多くの心理学者や神経科学者が目撃証言という手法に批判的なのも、この先入観に異を唱えているためといえる。