『テレビが人間社会に及ぼす影響:社会学的研究の数々』(WIRED.jp),
カリフォルニア大学サンディエゴ校の経済学者ゴードン・ダールは、フットボールのチームが予想外に負けたときに、そのチームのホーム・シティでは家庭内暴力が急増するという相関がある(日本語版記事)ことを示した研究者だ。ダール氏は最近、『Family Relations』誌において、メディアが家族に及ぼす影響について論じている。
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メディアとの接触が子どもにとって一概に良いとか悪いというのではなく、「メディアに接することの影響は、“テレビ視聴によって取って代わられた活動”がどのようなものであるかによって決定づけられるところが大きい」とダール氏は記している。
悲しいことではあるが、メディアが有益か有害かという問いの答えは、つまるところ、子どもの認知力の発達において、テレビやそのほかのメディアが、家庭そのものより優れた環境をもたらすかどうかということによって決まるのだ。