『言語処理を司る脳部位、位置が違っていた 米研究』(AFPBB News),
1800年代後半にこの部位の存在を提唱したドイツの神経学者の名前にちなんだ「ウェルニッケ野」は、大脳皮質の後ろ側、音声を知覚する聴覚皮質の後ろにあると長らく考えられてきた。
だが今回、米ジョージタウン大学メディカルセンター(Georgetown University Medical Center)のJosef Rauschecker教授(神経科学)のチームが、MRI(磁気共鳴画像撮影装置)かPET(ポジトロン放出断層撮影法)を用いて脳の言語知覚を調べた研究115本を分析したところ、ウェルニッケ野の新たな位置が判明した。実際は、3センチほど脳の前面に寄っており、聴覚皮質の後ろではなく前にあったのだ。