「Google」は人の記憶能力を低下させるか』(WIRED.jp),

7月14日付けの『Science』誌」に掲載された論文によると、新しく学んだ事実をコンピューターに記録した場合、その事実を思い出す確率が下がるという。つまり、オンラインでいつでも便利に入手できると思えば、それについて学んで記憶する意欲が下がるのだ。
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これらは悪い兆候のようにも思えるが、この研究の共著者でコロンビア大学の心理学者であるエリザベス・スパロウによれば、これはいわゆる交換記憶(対人交流的記憶:Transactive Memory)のひとつの形態だという。交換記憶とは、集団として作業し、事実や知識を集団全体に伝えられた人たちに見られる記憶方法だ。[交換記憶は、集団で物事を記憶するあり方で、それぞれのメンバーは「誰がその記憶を知っているか」を覚えている。今回の論文の共著者でもあるダニエル・ウェグナー(Daniel M. Wegner)らによる1985年の論文で提唱された概念]