『ミツバチも「悲観的」になる:研究結果』(WIRED.jp),
悲観主義は一種の認知バイアスであり、人間においては感情のひとつの側面とみなされる(内的な感情生活が無いかぎり、悲観的になることもできないはずだ、と考えられている)。
[しかし、悲観主義は人間に限られるものではない。]先行研究においては、ラットやイヌが「悲観的傾向」を示すことが明らかになっている。ベイトソン氏も、ムクドリに同様の傾向があることを発見している。
しかしミツバチに関しては、いくらパターン認識や空間把握のテストをこなせるといっても、彼らのゴマ粒大の脳内に感情が生じている可能性は、まったくゼロとは言い切れないにしろ、まず考えにくいという意見がこれまで一般的だった。
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「人とミツバチは、もとを辿れば共通の先祖から進化している。脳の基本的な生理学は変化しておらず、基本的な共通性がある」とベイトソン氏は述べる。一方で、「この結果は、ミツバチが感情を有しているか、あるいは、認知バイアスと感情との関連性はわれわれが考えているほど強くないか、そのどちらかを示す。認知バイアスは、感情を測る尺度として適切ではない可能性もある」とも、同氏は述べている。