『お湯が水より速く凍る:「ムペンバ効果」の再現に成功』(Wired Vision Japan),
この実験を成功させるためには、水の標本には蒸留水を、お湯の標本には水道水を使わねばならない。
Brownridge氏の実験では、摂氏約100度まで加熱した水道水と、摂氏25度以下まで冷却した蒸留水を使う。それぞれ小さじ2杯程度の水とお湯の標本を、銅製の装置に密封する。これは蒸発を防ぐとともに、水温をほぼ均等に保つためだ。
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Brownridge氏は標本を解凍し、同じ実験を27回繰り返したが、毎回、高温の水道水のほうが先に凍った。
この実験が成功したのは、2種類の標本の凝固点が異なっていたからだとBrownridge氏は語る。不純物の形状や配置、組成などの違いはすべて、水の凝固点(大抵の場合は摂氏0度以下)の、大幅な変化につながる。水道水は蒸留水よりも凝固点が高いため、凍結の速さでは蒸留水よりも有利になる。
この実験は、完全に同一な2つの標本を比較したものではないため、ムペンバ効果の謎が解明されたとは言えない。しかし、この効果がどういう時に観察できるかという条件は明らかになったといえる。
これまでの実験ではお湯を沸かしたときに容器1の不純物が混じってしまっていた,ということかな?
ヤカンやビーカー ↩︎