私はマウスボタンのマッピングは右利き用のまま,左手でマウスを使用している1. この状態だと,横や斜め向き矢印のマウスカーソルは直観とは異なる方向を向いており気持ち悪い. これまでは『左利きカーソル(5)』(ただのにっき)のような方法を使ってカーソルを反転させていたのだが,もっとモダンな方法があるような気がしたので調べてみたらやっぱりあったのでメモ.

前提

Xcursorライブラリ2の機能を使う. このため,あまり古いX Window Systemではこの方法は使えない3

方法

  1. KDE-Look.orgの"X11 Mouse Themes“から,左利き用のテーマが用意されているものを探す. 例えば,"ComixCursors“には”ComixCursors-LH-opaque-0.6.1.tar.bz2“として左利き用のテーマが用意されている4. 以下では,これをダウンロードしたものとして説明する.

  2. ダウンロードした"ComixCursors-LH-opaque-0.6.1.tar.bz2"を/usr/X11R6/lib/X11/icons/ディレクトリに展開する.カーソルの色・大きさ・太さの異なるテーマがそれぞれのディレクトリに展開される.

  3. $HOME/.xinitrc5内で,

    XCURSOR_THEME=ComixCursors-LH-opaque-White-Large; export XCURSOR_THEME
    

    のように使用したいカーソルテーマ名6を環境変数XCURSOR_THEMEに設定する.

  4. 最後に,X Windowを再起動する.

Microsoft Windows Vistaの場合は”Left-Handed Mouse Pointers”(MSDN)を参照…


  1. 文字を書くのと箸だけを右に強制矯正された左利き… ↩︎

  2. libXcursor ↩︎

  3. と言っても,2003年くらいには追加されていた機能なので,それ以降にリリースされたものなら大丈夫だと思う… ↩︎

  4. この作者は,左利き用には"-LH",不透明なものには"opaque"をファイル名に付加している. ↩︎

  5. または,.xsession ↩︎

  6. この場合,白のLargeサイズのアイコンを使う ↩︎