Postfix 2.6.0をインストールしたら,PostfixがMessage-ID:ヘッダを付けてくれなくなっていた.MUA1で付け(ても|たほうが)良いのかも知れないけど,過去との互換性のためにPostfixでMessage-ID:を付加させる方法を調べてみた.
Message-ID:ヘッダが付かなかった原因は,local_header_rewrite_clientsで指定された条件にマッチしなかったため.Postfix 2.2から,この条件にマッチしないとメイル・ヘッダの書き換えが行われなくなったらしい.デフォルトでは$inet_interfacesが指定されているので,当該Postfixが動いているマシンから届いたメイルにだけ,(Message-ID:が空の場合のMessage-ID:ヘッダの付加を含む)ヘッダの書き換えが行われる.
local_header_rewrite_clientsの説明を読むと,どのような場合でもヘッダの書き換えをする2には,以下のように指定すれば良いらしい3.
local_header_rewrite_clients = static:all
ただし,これだと外部からMessage-ID:ヘッダが空のメイルが届いた場合にもドメイン名(あるいは,マシン名)を含むMessage-ID:ヘッダを付加してしまうので,気持ち悪い.
というわけで,私が選んだ設定は以下のようなもの.
local_header_rewrite_clients = permit_mynetworks, permit_sasl_authenticated
この場合,$mynetworksで指定されているマシン,あるいはSMTP-AUTHで認証に成功した接続の場合のみ,ヘッダの書き換えが行われることになる…
ex.) Wanderlust ↩︎
これが,2.1までの挙動. ↩︎
これを,main.cfに追加する. ↩︎