タバコが肺がんの原因にあたる理由。』(Something Orange),

笑ったのはここ。
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先生:だけど、さっきいったように、結核菌に感染した人が全員結核にかかるわけじゃないよね。だから、その人たちの論法でいくと、「結核菌に感染しても結核にならない人がいるから、結核菌は結核の原因じゃない」ってことになるんだけど、そんなことをいう人はいないから、「たばこをたくさん吸っていても肺がんにならない人がいるから、たばこは肺がんの原因じゃない」っていうのはあきらかにおかしいじゃない。
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なるほど、わかりやすい。そういうわけで、やっぱりタバコは肺がんの原因にあたるようです。

さすがに「煙草が肺癌の原因ではない」と思っている喫煙者はいないんじゃないかな? でも,この手の理論で喫煙者を説得することが(あまり)できないのは,結核菌により引き起こされる病気(そして,それだけを)を「結核」と呼ぶ1のに対して,肺癌の原因と考えられているものが複数あり,それぞれがどの程度肺癌に関与するかについての考え方が(研究|喫煙者|非喫煙者)によって異なっている2ことにあるのではないかと思う. 例えば,ある人(多分,喫煙者)が肺癌の主な原因をアスベストだと考えているならば,肺癌になるのが嫌だからという理由で煙草を止めることにはなりにくいだろう.

以上,喫煙中断者のバイアスのかかった意見だと思ってください…


  1. つまり,全く同じ症状の病気があったとしても,結核菌が原因でなければ「結核」とは呼ばれない. ↩︎

  2. どこかに,きちんとしたデータがあるんだろうけど… ↩︎