『小学生に英語を必修させる必要があるのか?』(内田樹の研究室),
特にオーラル中心の語学教育の子どものメンタリティへの影響については、もうすこし真剣に考えた方がよろしいのではないか。
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「英語が他の教科に比較して際だってよくできる」という条件をクリアーしてその教育機関に入学した学生は、当然ながら、「英語ができることは、きわだってすぐれた人間的能力である」というイデオロギーのかたくなな信奉者になる。
『英語学習7つの誤解』(大津 由紀雄. 日本放送出版協会, 2007)1も,
早期外国語教育の対象として、英語という特定の言語だけを選ぶことによって、英語はほかの言語よりも優れた言語であるという印象を子どもに与えてしまってはなりません。
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早期英語教育が英語を特別視したりする態度につながるのであれば、それは深刻な問題です。
と似たような心配をしている. 自然言語ではなくプログラミング言語の話だが「foo言語を使っているのは(初心者|素人)……」という発言はときどき論争の原因になっている.
ところで,今後,英語を使うことができる日本人が本当に増えるとするならば,英語・日本語の機械翻訳システムに関する研究やウェブなどで複数言語を扱う技術のうち日本語に関するものに対する(長期的な)投資は無駄(あるいは,未来が無い)ということになる.
そう言えば,現実的な機械翻訳システムがなかなか実現しない理由として,
- 機械翻訳の研究をすると翻訳の対象言語について学ばなければならない2
 - 翻訳の対象言語を学ぶと自分にとっては機械翻訳システムは不要となる
 - 自分には不要なので研究のモチベーションが下がる
 - ゆえに,まともな機械翻訳システムは完成しない
 
といったジョーク3を考えたことがある…