医療情報を使った「なりすまし」
『サイバー犯罪者が狙う「患者データ」(後編) 医療情報を使った「なりすまし」の危険性』(THE ZERO/ONE),他人のID情報を奪い、被害者に成りすまして銀行口座を開く、ローンを組む、あるいは国からの援助を受けるなどの悪事を働く「ID泥棒」は、北米圏を中心に広がっている。 (snip) 成りすましを行う犯罪者にとって障害となっていたのは、自分の意思では変更できない、本人の身体的特徴やDNAに関する情報の不足だった。 (snip) しかし医療やヘルスケアのデータが盗難されれば、闇業者のデータベースに「身体的な特徴」を示す項目も追加される可能性が高い。その情報が事前に分かっていれば、犯罪者Zは、自分の容姿をA氏に似せる必要すらない。最初からA氏よりも年齢層が近く、外見の特徴が自分に近いB氏をターゲットとして選択できるようになるからだ。