電気合成生物
『電気で生きる微生物を初めて特定』(理化学研究所),しかし、通常0.3Vの電位差では、二酸化炭素から有機物を作り出すことはできません。これは、A.ferrooxidansが外膜から内膜にかけて広がる分岐型の電子輸送経路を「昇圧回路」として用いていることを示しています。実際に本研究では、A.ferrooxidansは0.3Vの電位差を1.14Vまで高めていました。また、電極の表面で細胞が増殖したことからも、A.ferrooxidansが微弱な電位差を利用しながら生きる電気合成生物であることが明らかとなりました。