神経再生には「痛み」も必要?
『神経再生には“痛み”も必要!?』(SciencePortal),痛みを抑えるために主に脳内で作られる物質(脳内マリファナ)が、切断された神経の再生を妨げる働きもすることが、名古屋大学大学院理学研究科の松本邦弘教授らの線虫を使った研究で分かった。神経再生のためには“痛み”も必要なのかもしれないという。 (snip) このことは「切断神経に痛み(再生痛)がある方が、神経機能の回復が起きやすい」という臨床的な経験則にも符合しており、「欧米などで神経性疼(とう)痛の治療に用いられている医療用大麻などの投与は、もしかすると痛みの緩和と引き換えに軸索再生の機会を奪っているのかもしれない」という。