Hamilton's Rule
『ハチは社会を作ると各個体が得をすることが明らかに、協力の大きな利益で社会が維持される』(GIGAZINE),この時メスの働きバチは自分の子を産まず、母である女王バチの産んだ子を育てて生涯を終えますが、なぜ子を残せないメスが大半を占めるにも関わらずハチが自然選択により進化できたのか、ということは長年のあいだ未解明問題として残されていました。 この疑問に対してハミルトンは、社会を作ると自分で子を産まなくても母親である女王の残す子どもの数が増え、母親経由で弟妹に伝わる働きバチの遺伝子量が増えるからだという理論的な説明(ハミルトン則)を与えていましたが、これが実際のハチやアリで検証されたことはありませんでした。 北海道大学農学院・博士課程2年の八木議大さんと北海道大学大学院農学研究院の長谷川英祐准教授の研究論文「社会性と単独性が共存するハナバチが,ハミルトン則の決定的な証拠を与える」によると、ごく一部のメスが単独で巣作りを行うというシオカワコハナバチを利用してハミルトン則の検証を行った、とのこと。これまで検証されていなかったこと自体が驚きだ…