注意の向け方

『ヒトとチンパンジーは、他者の目的指向的行為を見るときの注意の向け方が異なる』(Nature Communications),ヒトは、意図などの他者の心的状態を推測することで、その行為を理解する。しかし、こうした能力がどのように発達するのか、また、こうした能力がヒト以外の動物にも同じようにみられるかどうかについては、ほとんどわかっていない。 (snip) しかし、ヒトとチンパンジーでは、行為に向ける視線パターンは異なっていた。ヒト、特に乳児はチンパンジーに比べて、他者の顔に視線を多く向けていた。ヒト成人では、他者の顔への注意は、目的が達成されるまでは高いものであったが、行為達成後には減少した。

March 27, 2012 · Ryusuke KIKUCHI <ryusuke.kikuchi@gmail.com>