エ(コ|ゴ)キャップ運動
『エコキャップ運動が投げかける問い』(新s),現在、平均的な日本人だと、年間200本程度のペットボトルを購入しているため、年間で約500gのキャップを捨てることになる。 (snip) キャップを大量に集めれば資源になるのも事実で、1kg15円ぐらいで引きとってくれるようだ。500gであれば、7.5円ということになる。 (snip) ところが、実際には、隠れた費用が発生する。それは輸送費である。この活動を主導しているNPOのエコキャップ推進協会は、さる運送業と提携をしていて、20枚3150円のダンボール箱を買えば、6kgのキャップ入り1箱の輸送を420円で引き受けてくれる。ダンボール箱の費用を加えれば、577円の輸送費がかかるが、寄付金額は、一箱6kgで60円程度である。輸送費が圧倒的に大きく、寄付額の9.6倍という計算になる。500gのキャップを捨てるのが気になるなら、そのキャップを作るために、だいたい1kgぐらいの石油を使っているので、それに相当する1.4リットルのガソリンを節約することで、環境負荷面を補うという方法論、代替法とでも呼ぶことができる方法があり、これでも効果は全く変わらない。 (snip) 上述のようななんらかの代替法で良いと考えるのならば、集めたキャップを遠方のNPOに送る代わりに、地元で適切に処理をし、集めた輸送費を全額寄付に回すという代替法の方が、寄付総額が12倍になるので、望ましいと言える。 しかし、このような代替法が良いと言える日本人は少ないように思える。身銭を切るのは嫌という人が多いだけのような気がする…