似非脳科学

『「ニューロ神話」って知っていますか?』(日経エレクトロニクス雑誌ブログ),「人間には,左脳型の人と右脳型の人がいる」「脳の機能は3歳までの幼少期が最も柔らかい」「この期間が,その後の脳の発達に決定的な影響を与える」などなど——。 (snip) さも定説かのように受け止められている脳の話の多くが実は根拠のない思い込みであり,惑わされることのないように,との内容です(OECDの報告書のサイト,Google Booksでの公開ページ)。 取り上げられているNeuromythsとしては,上記のほかにも, ・「刺激の多い環境こそが,脳の学習機能を高める」(Neuromyth 2) ・「脳の学習機能には,視覚型,聴覚型,触覚型がある」(Neuromyth 3) ・「我々は脳の機能の10%しか使っていない」(Neuromyth 4) ・「男性の脳は,女性の脳とは異なっている」 ・「睡眠中に学習できる」 などがあります。ニューロ神話というよりも似非脳科学1と言ったほうが伝わりやすいだろう… ...

April 27, 2010 · Ryusuke KIKUCHI <ryusuke.kikuchi@gmail.com>

偽善だらけのエコライフ

『偽善だらけのエコライフ』(Newsweek日本版),有機食品や省エネ電球を買うと、人は善行をした気分になる。その道徳的満足感こそが、エコ偽善の原因になっている可能性がある。 新しく登場した「代償的道徳」説によれば、人間には自分の品位にふさわしいと考える「道徳レベル」を一定に調整する感覚が備わっている。いくつかの善行でそのレベルに達すると、後は道徳的な行いにかまけなくなるのだという。 「善行は、非社会的で不道徳な行動の免罪符になり得る」と、トロント大学のニナ・マザーとチェンボ・ゾンは間もなくサイコロジカル・サイエンス誌上で発表する論文に書いている。「自分ができる範囲の無理の無い程度のエコ(活動|生活)」というのが,この「道徳レベル」なのだろう…

April 27, 2010 · Ryusuke KIKUCHI <ryusuke.kikuchi@gmail.com>

形ばかりの注意喚起

『ゴールデンウィーク前の生ぬるい対策はやめよう』(PC Online),年中行事と化した、形ばかりの注意喚起では、セキュリティ担当者の責任を果たしたとは言えません。セキュリティ担当者の仕事は「リスクを軽減すること」であり「注意喚起した」といって責任を果たしているとは言えないのです。

April 27, 2010 · Ryusuke KIKUCHI <ryusuke.kikuchi@gmail.com>