新語
『みんなで国語辞典 (2) あふれる新語』(北原 保雄[編著]. 「もっと明鏡」委員会[編]. 大修館書店, 2009)を読み終わった.この本に載っている新語は中高生から寄せられたものらしいが,解説を含めて私がうまいと思ったものを引用しておく…うばる【姥る】著しく老け込む。「母は定年とともに姥ってきた」。ぴこる【ピコる】携帯電話やゲームなどのバッテリー残料が少なくなり、ランプが点灯する。「PSPがピコってますよ!」。なまけもの【名負け物】鳴り物入りの広告展開などで売り出されたものの、結局あまり売れずに店の隅に置かれてほこりをかぶっている商品。◎「怠け者」のもじりヘビメタ重度のメタボリックシンドローム。また、その人。セルシオてき【セルシオ的】ヤクザ的な雰囲気のある、少しいかつい系の男の人。◆トヨタのセルシオから。 (snip)プルート除け者にされること。また、除け者にされた人。転じて、リストラ。「私はこの前、会社からプルートされた」。◆太陽系の惑星から除外された冥王星にちなむ。ぺきんぞら【北京空】予想ができないこと。先がかすんでよくみえないさま。「君の将来は北京空だよ」。◆北京の空気が悪いことから。 (snip)れもん【檸檬】気がふさぎ、欝状態にあること。また、その人。[補注]梶井基次郎の『檸檬』(1925)では、いわれのない不安に苛まれる主人公が爆弾に見立てた檸檬で丸善を爆破する妄想が描かれている。がりゅうてんせい【我流転生】勉強など、自分を磨く方法を次々を変えてしまい、自分の流儀がなかなか定まらないこと。また、そういう人。